年下の彼は…

決して許されない恋でした…

宝物

 

 ある日のこと

 


 夜勤明けのタロウと、その日休日だったハナコが朝から会っていた

 


 とても珍しいこと

 

 

 後にも先にもコレ1回きりだったけど

 

 

 

 ハナコの家の近所の誰にも目に付かない

 


 秘密の場所(駐車スペース)へ。

 


 車を停め

 


 私達は、また激しく求め合った

 


 今までより熱く燃えるようなキス…

 


 私はタロウと居るだけで、それだけで良かった

 

 


 でもタロウは私の体を求めてきた!

 

 

 

 

 えっと、車の中ですけど……?

 


 しかも、彼の車

 


 後ろにはチャイルドシート

 


 間違いなく奧さん、子供乗っている。

 


 ひしひしと“家族”を痛感させる…

 

 


 車の中とは

 


 ベッドの上より興奮するもの…?

 

 そんないつもと違うシチュエーションと、彼の若さがさらに欲望を掻き立て、ハナコにぶつけたかったのか

 

 

 私は受け入れた

 


 初めての経験…

 


 更に、さらに彼へのめり込んでいく…

 

 

 仕事終わりだったことと、激しく求め合い体を使い果たしたタロウはすっとそのまま眠りについた

 


 幸せだった

 


 寝顔をずっと見ていた

 

 

 ほんの数十分

 

 

 私は

 


 この幸せがずっと続いて欲しい

 


 時間が止まって欲しいと神様に祈らずにはいられなかった

 


 その愛おしい彼の寝顔を

 


 写真に収めたいと思った

 


 “カシャッ”

 


 シャッター音で彼が起きた

 


 寝ぼけた口調で“何?写真……取った…?”とタロウ

 


 “ううん、撮ってないよ 笑”

 

 

 不倫の関係は、プレゼントなどしてはいけない、お揃いの者を所持するなどもってのほか。

 


 私は彼が常に傍にいると感じられるものが欲しかった

 

 

 言えなかった

 

 

 


 でも、この写真が

 

 

 

 私の宝物になった

 

 



 

 

 

 

 

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