灼熱の夜に③
タロウは元々夜勤だったから会えるとしても数十分
でも、会えない理由が彼の体調不良だったこと
その日の不安をメールにしたためた
タ 「もう大丈夫!」
ハ 「本当にもう大丈夫なの?すっごく心配したんだからぁ(>_<。
タ 「仕事中涙が溢れたの?そんなに心配してくれてたんだ、
そんなハナコが大好き。今日会いたいな…」
ハ 「ホントに、タロウが大丈夫だっていうなら安心できるけど……
ダメだよそんなの!タロウに無理させることになるじゃん、
タ 「ハナコに会えない方が倒れる…」
タ 「会いたくない?」
ハ 「そんなわけないじゃん!会いたいよ、今すぐにでも。
タ 「会いたい」
ハ 「えぇ、でも…」
タ 「会う。」
ハ 「ほんとに…いいの?」
タ 「うん、ほんとに。いつものとこに迎えに行くから。
ハ 「うん、待ってるね」
体、まだしんどかったかもしれない
でも、私に会いたい気持ちの方が勝ったの?
確かに若いから治りも早いだろうけどさ…
嬉しくないわけないよ。
私に会いたいと、思ってくれた
家族が居る家に居ながらも私に…
家族より、私のことを大切に思ってくれてるってことなの?
……そんなことないよね……
そんなこと思うと、やっぱり胸が痛い…
この日の二人も、暑い熱い夜を過ごした
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