年下の彼は…

決して許されない恋でした…

出来事

決定

タロウとハナコの儚くも切ない恋の終わりは突然だった 私が決断したことだ。色々と考えて、時期的にも丁度良いと思った 退職の申し出というか、来月以降派遣の契約の更新はしないと派遣スタッフを統括する現場担当に申し出をしたのが9月27日月曜日 その日…

猶予

あまりに突然の事で、また、その衝撃はハナコの何もかもを壊しそうで。 とても不安定だった… 熱が冷めたわけでもない、嫌いになったわけでもない… ただ、辛かった、苦しかった… これから、二児のパパとなったタロウは、周りに祝福される 私も当然その輪にな…

決断

ハ 「タロウ…やっぱり会いたいから明日会ってほしい…朝から晩まで一緒に居て欲しい…」 タ 「どしたの?急に」 ハ 「そんなこと言っても、会ってくれるはずないよね…今日、出産日なんだってね。太田君から聞いた。親御さんの体調がって嘘つくくらいだもんね……

戦うhanako

(当時の事を今振り返ると、よく立って最後まで仕事出来たよなぁ~って思う。 それくらい爆弾の威力は凄かった…) こらえていた涙は、やはり頬を伝ってしまう…ダメだこんな事じゃ トイレを口実に少し頭を冷やそう、冷静になろう… まぁ出来るはずもなかったが、…

無題

黙々と仕事に没頭するハナコの元へ 太田君がやって来た 太田君はニコニコしながら ハナコに話しかける 太 「タロウさん、子供が産まれるんですよ! 2人目。凄くないですか? 今日出産予定日なんですよ(^_^)」 … …… ……… あぁぁぁ… そんなことって… 私って一…

直前

毎日、当たり前にやり取りしていたメール それは 気持ちや存在、所在をお互いで確認し合い 安心したかったのだ きっとそう 少なくとも私はね。 しかも、「金曜日タロウさん休みだから…」と社員の一人。 えっ!?そんなこと聞いてないよ… メールで確認するハナコ …

不安

タロウと付き合うようになってから 毎日 不安はあった 私とタロウは不倫関係 盛り上がってるのは2人だけ 周りの誰も知らない、知られてはいけない そして、誰にも喜ばれない その逆 タロウと関わりのある人達全てを 傷付けている… そんなこと分かってる 分…

独占欲

タロウといるいつもと変わらない日常 職場での接し方やそれ以外でするタロウとの事は、全く変わらない しかし、何かが微妙に違ってきている。 タロウはなかなか会う時間が持てなくなっていた 会社の外での密会場所はラブホテル それはそうだろうな、第一頻繁…

満足感

まずは機械のメンテから。 ピッカピカに磨きあげるハナコ 「タロウさん、こんな感じてとうですか?」 少しでも近付きたい、沢山会話したい そんな気持で声を掛けるがコクッと頷いただけで去っていく… でも、去り際にツンツンと脇を刺激され思わず声を出しそ…

会えない週末に

タロウとハナコは職場恋愛(不倫) 一応、毎日会える 彼が日勤の1週間は、ずっと一緒 あとの2週間はせいぜい長くて30分 やはり土日はなかなかメールも厳しい時がある…そんなことははなから分かっていた 会えない時間、週末の寂しさ… 週末、ついつい彼に「会…

太田君

タロウよりも更に2歳若い社員が居る それも二人 そのうちの一人、太田君。 太田君はスラッと180センチ以上ある好青年(?) だが、顔が常にポォ~っとした、何とも表情がない感じ。 世間知らずのお坊ちゃま?タイプ 彼は毎日日勤で、私の指導役だった タロ…

タロウの閃き

彼は夕勤の1週間、私は残業デー。 この日、残業を終え用事があった私は例の倉庫へ向かう タロウもついてきた…やっぱり…(笑) その倉庫には、誰も立ち入らないような奥の奥の奥にほんの少しのスペースがあった タロウはハナコをそのスペースに誘い込んだぎゅ…

開拓地

付き合い始めて幾月がたった ハナコとタロウはいつもと変わらない 目を覆いたくなるほどピュアな 純粋にお互いを愛しむ内容のメールは引っ切りなし 会えばさらにお互いを求め合い、愛情を確認する そんな生活が続いたが 少しずつ その環境に変化が出てくる。…

きっかけ

ハナコは昔、タバコを吸っていた タロウとハナコが一線を越え、深い関係になってしばらくしてのこと 彼は私に禁煙するよう言ってきた タロウはタバコを吸う人間が嫌いだった タバコ吸ったら別れると おや? 将来を約束している相手だったら分かるけど、違う…

解放

向かった先は行き付けのラブホテル こんな所が行行き付けになろうとは… 相変わらず向かう車の中では私の手をずっと握ってくれる…優しくて暖かい手 私はこの手が本当に大好き 会社の外で会うときはいつもココ。 私達はお天道様の下手を繋いで歩くことなんて出…

密会

まさかっ! タロウが先に到着しているとは思いもよらなかった 少し早く到着した私がコンビニで彼を待つ…♪ そういう展開を想像していたため、 数分前に「○○さん、そこのコンビニ辺りで下ろしてもらっていいですか?」と言っていた あの時私の顔をずっと見ていた…

緊張

タロウとハナコは メールという手段で密談していた タ 「明日終わったら、会おう。会いたい…終わったら車で待ってるから」 ハ 「えっ?いいの?でも…派遣の○○さんに送ってもらうことになってるからそれを断ることは出来ないな、皆に怪しまれるし…」 タ 「分かった…

ステーキバイキング

なんの集まりだったかすっかり忘れてしまった… 私達の所属チームだけだったかしら? 全員がとあるホテルのステーキバイキングに行くことになった。 もちろん、タロウも来る♪ ステーキ食べ放題だった、お酒もO.K. みんな、食べ盛りで育ち盛りな若い青年達…

灼熱の夜に③

タロウは元々夜勤だったから会えるとしても数十分 でも、会えない理由が彼の体調不良だったこと その日の不安をメールにしたためた タ 「もう大丈夫!」 ハ 「本当にもう大丈夫なの?すっごく心配したんだからぁ(>_<。)」 タ 「仕事中涙が溢れたの?そんなに心配し…

灼熱の夜に①

お盆は過ぎたが、まだまだ夏真っ盛り職場の環境は最悪だった室内温度は30度超は当たり前 動かす機械の前では体感温度は何度だったんだろう…? しかも、湿度も高い…タロウが夜勤のだったある日のこと彼は夜中の2時に出勤する夕勤、夜勤は派遣さんと社員の…

元カレの話④

マサルが迎えに来てくれた 車に乗り込む彼の運転での移動はどうも慣れないな…あっ。 20年ぶりどころか、彼が運転する隣に乗って出掛けるの、初だな!(笑)適当なお店を見つけ、コーヒーを飲みながら他愛もない話をした私はこの前のメールに少し元気がないこ…

元カレの話③

マサルとは仕事を通じて会うことが増えていた直接関わりはなかったが、職場に来たついでに食事でもという感じで、たまに二人で食事をするようになった。10年以上が経って彼への恋心などとうに無くなっていたが、やっぱりカッコいいな☆彼のする話は奇想天外…

元カレの話②

迎えに来たのは、マサルと 彼と一番仲良かった友達。 私も、マサルの次によく遊んだ友達だ 車内は暗くて二人はよく見えなかった 当時は皆学生で、移動といったら私の車。 私はいわゆる“ 足 ”だったのだが、私は車の運転が大好きで、苦にならなかった そんな…

元カレの話①

こんばんは、ハナコです。 “元カレ”の存在とはどのようなものですか? こんな私にも、元カレといわれる方々が数名いまして。 その中の一人、それも20年前にお付き合いをしていた方 その方とは何か因縁のようなもの?を感じる出来事が。 ここから、タロウは…

そうだったんだ

職場では勤務時間の違いで話すことが殆ど無い。 同じ日勤の週でも、基本周りの目があるから。メールでは少しの仕事の話とお互いに愛しむ気持ちを伝えるラブラブな内容ばかりだったあんな事が起きて、私はタロウの私への気持ちがどんなものか初めて知った気が…

仲直り…

タロウはハナコに嫉妬した…!?原因は私なのよね…正直、全身がゾクゾクっとしたなんだろうこの感覚…彼の私に対する気持ちがどういうものか、直に感じた予想もしない出来事だった一方私は、彼が離れていくかもしれない不安と悲しみを同時に抱え込む。 「もうい…

喧嘩に発展!?

ハ 「そっか…タロウが居ながら、軽率だったね、ごめんなさい。もちろん、あの場にタロウが居たから、きっと嫌がるだろうなって思ったよ、でも、○社員は社交辞令で言ってきただけだし、実現なんかしない。しかも、最近社員さんたちやる気がなくて元気もなかっ…

タロウの嫉妬

彼からの返信はいかにも他人行儀で素っ気ない… もしかして… 怒ってる……?タロウの怒りが私のどこに向けられているのかが分からない。 それを訪ねても、何が?の質問で返すタロウ……私も少し苛立ちを覚えてタロウにぶつけるタ 「じゃぁもういいよ、ハナコには俺…

他愛もない会話から

私の心は張り裂けそうだった…後のメールで、私は彼を責めるような内容をつい送ってしまう。「私の気持ちなんて考えてない、想ってくれてない」と彼は ごめん としか言わないあぁ、私はホントにバカだな彼は私と軽い気持ちで付き合ってる訳じゃないそれはよく伝…

会えないはずの休日に

不安にかられることも多かったが二人の関係は続けられた世間はお盆になる。長期の休みになる彼とは会えない、当然だお盆は、実家へ帰省してお墓参りをしたりする。 家族と過ごすことが普通だ私達の間にメールのやり取りはあった。また、大丈夫なのかな?と思…