決断
ハ 「タロウ…やっぱり会いたいから明日会ってほしい…朝から晩まで一緒に居て欲しい…」
タ 「どしたの?急に」
ハ 「そんなこと言っても、会ってくれるはずないよね…今日、出産日なんだってね。太田君から聞いた。親御さんの体調がって嘘つくくらいだもんね…じゃぁ最近はずっと奥さんの所に居たんだね…これからも、ずっとだ…やっぱり奥さんや家族が一番なんだって…当たり前かぁ…」
タ 「うん…出産日だったんだ…親の体調が悪いのは嘘じゃないよ、左半身がなんかおかしいらしくてね。休日は戻ってきてた。」
確かに、今までの事を振り返ると、不思議に思うことが多々あった。
こんなに頻繁にメールしてて大丈夫なの…?
待ち合わせに遅れる理由が“ 今洗濯機回してるから ”ってことがあった。
ん? そんなことなぜアナタが?
日々の食事なんかも、コンビニ弁当で済ませることがあったようだった。
奥さん一体何してんの…?
あーなるほど
帰ってたんだね、里に。
やられたな…
ハ 「そう、左半身が…じゃぁリハビリとかが必要よね… もうずっと涙止まらないよ…ここへ来て止めてよ、タロウ…」
タ 「うん、親の方は自然に治るみたいだから大丈夫。 涙…止めたいけど…」
ハ 「いつか、困らせることするよ?って言った時、それでも良いって言ってくれたもん…あれ嘘だったの?タロウ、私の事好きって何度も何度も言ってくれたよね。愛してるって…好きな人が自分の事で泣いてるんだよ?涙止めたいんだったら…本当に好きな人だったら…飛んで来てくれるんじゃないの? 遊びだったんだね…」
タ 「そりゃ飛んで行きたいよ…でも俺には嫁と子供がいる… 遊びなんかじゃなかったのに…」
俺には嫁と子供がいる
当然の回答だった
これが全てだった…
私の頭には、もうこれからの人生が目に見えるように過っていた
また、引き籠り決定だな…(笑)
もう、終わりにしよう…
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